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昭和時代の列車番号の変遷|北海道


 このページでは北海道における列車番号を取り上げます。
 北海道内は、旭川、釧路、札幌、青函の4管理局が存在し、このうち青函局は青函連絡船も管理下に置いており、
 「青函船舶鉄道管理局」と称していました。

 追って更新を進めていきますが、昭和39年10月改正を基準とします。

 1964(昭和39)年10月1日改正

 北海道内では、主要線区や管理局を越えて運転する列車の百位を以下のように定めていました。
 【百位】
  1:函館本線
  2:室蘭本線
  3:宗谷本線
  4:根室本線
  5:石北本線

 千位については、分割・併合される列車の分割区間に2を付するのが基準に示されているようです。

 当時の北海道の列車網は函館を起点として組まれていたほか、道東・道北方面へは小樽発着の長距離列車も
 設定されていました。これは北海道の鉄道網発達の歴史や当時の小樽の都市規模等を深堀していく必要がありそうです。
 各管理局では、主に百位6~9を管内の各路線に割り振っていました。各管理局別に見ていきます。
 ★は全道共通の付番によるもの、支線における()は本線等との接続駅を示します。

 (1) 旭川鉄道管理局  →詳細
  1:函館本線★
  2:
  3:宗谷本線★
  4:
  5:石北本線★
  6:札沼線(札幌、石狩沼田)、名寄本線、富良野線(旭川、富良野)
  7:留萌本線、天北線(音威子府、南稚内)、相生線(美幌)、渚滑線(渚滑)
  8:羽幌線(留萌、幌延)、興浜南線(興部)
  9:深名線(深川、名寄)、興浜北線(浜頓別)、湧網線(中湧別、網走)、池北線(池田、北見)

 本線や複数の路線を結ぶ線区を分散させている様子がうかがえます。

 (2) 釧路鉄道管理局  →詳細
  1:
  2:根室本線(釧路・根室地区の気動車列車)
  3:標津線
  4:根室本線★
  5:
  6:釧網本線、根北線(斜里)
  7:士幌線(帯広)
  8:広尾線(帯広)
  9:池北線(池田、北見)

 旭川局とは異なり、1~5でも局内に設定がない室蘭本線や宗谷本線の枠に他線区を収めています。
 根室本線は長大線区で設定本数もある程度ありますが、釧路以東を除いては、線区に割り当てられた百位に収まっています。

 (3) 札幌鉄道管理局  →詳細
  1:函館本線★
  2:室蘭本線★
  3:宗谷本線★
  4:根室本線★
  5:石北本線★、室蘭本線の気動車列車
  6:札沼線(札幌、石狩沼田)、幌内線幾春別(岩見沢)、歌志内線(砂川)
  7:千歳線、夕張線(本線)、幌内線幌内(岩見沢)
  8:函館本線(札幌局内列車)、日高本線、胆振線、夕張線登川支線(紅葉山)
  9:函館本線(札幌局内列車)、南美唄支線(美唄)、上砂川支線(砂川)、岩内線(小沢)、万字線(岩見沢)、富内線(鵡川)

 設定の多い函館本線札幌近郊は百位8・9を割り当てています。幌内線や夕張線では同一線区でも系統によって百位を変えています。
 函館本線の付番に関して、倶知安周辺の区間運転列車が局内完結にもかかわらず百位1を使用しているのは胆振線との重複を
 考慮してのことでしょうか。

 (4) 青函船舶鉄道管理局  →詳細
  1:函館本線★
  2:室蘭本線★
  3:宗谷本線★
  4:根室本線★
  5:室蘭本線の気動車列車(札幌局と共通)
  6:函館本線気動車列車(青函局内列車)
  7:江差線
  8:松前線
  9:瀬棚線

 線区数が少ないことから、比較的単純な付番となっています。

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